第一期の経理方法

 会社を設立した場合は、経理や税金についての処理をどうするか、という問題が出てきます。税理士に領収書を全部渡してすべて任せてしまう方法もあります。しかし、ここでは、税理士に依頼する前に、できるところまである程度自分でやって決算を迎えようとする場合に、最低限何をやっておけばよいかを3月決算法人を例に紹介したいと思います。

 

1.領収書を整理する

 領収書や請求書などを整理しておきます。理想的なのは、日付順に台紙に貼って内容がわかりにくいものは内容を書いておく。できれば番号を振る。要は整理ができていれば良いわけで、少ない場合は月ごとなどに袋とかに保管していても良いでしょう。

2.現金出納帳を作る

 現金出納帳としては、日付、支払先または受け取り先、その内容、収入金額または支払金額、残高をノートなどに書き込んでいきます。領収書等に番号を振っている場合は、その番号を書く欄を設けてください。現金残高がマイナスになりそうなときは社長からの借入金を記載してください。

3.預金通帳に経費や売上などの内容を書く

 預金の取引内容がわかるように、通帳の余白に取引の内容を書いておきます。領収書等に番号を振っている場合にはその番号も記入してください。

4.給与の支払の記載

 市販されているものかまたはExcelで自作した「給与台帳」を作っておきます。給与台帳とは、社員一人ひとりに対する給与の支払の明細です。特に、非課税の給与(通勤費など)、社会保険料、雇用保険の個人負担分の預かり金、源泉徴収税額の預かり金については、正確に管理する必要があります。

5.年末調整

 年末調整とは、毎月給与から差し引いている源泉徴収税額の合計額と、その人の所得から計算した1年間の所得税との差額を精算するものです。一年間に支払った給与や社会保険料等の預かり額、所得税の預かり額などを月別の表にしておく必要があります。年末調整は給与を支払った人全員に対して行うのではなく、「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している人のみに対して行います。

6.法定調書の作成と提出

 給与等を支払った場合の源泉徴収票、料金・報酬などを個人に支払った場合には、その相手に対して支払ったことを記載した支払調書というものを税務署に提出しなければなりません。

7.固定資産税(償却資産)の申告と納付

 償却資産を持っている場合には固定資産税という税金を払わなければならないことがあります。ただし、申告の方法や対象になる償却資産については、市町村によって異なりますので、それぞれの市町村に確認してください。1月末日が期限です。

8.申告・納付

 3月に決算を迎えますが、申告書の提出期限は原則として2月後になります。例えば、4月から開始した法人は、3月が決算の月で、申告書の提出と法人税等の納付は5月末日までということになります。

 

 第一期の決算までの最低限の作業は、上記のような感じになるかと思います。なお、当事務所では、上記の作業をご自分でなされる場合には料金が安くなるようなシステムになっております。ご検討くださいますようによろしくお願いします。